この記事では飲食店経営者の方向けに、飲食店に必要な浄化槽について、その浄化槽の大きさの計算方法についてお伝えします。浄化槽とは?そもそも浄化槽とは、トイレやキッチンからの排水を処理する機械のことです。下水道が整備されていない地域では基本的に浄化槽の設置が義務付けられています。店舗の所在地に浄化槽が必要かどうかは各市町村の下水道課等に問い合わせることで知ることができます。浄化槽の人槽算定とは?飲食店における形態ごとに異なる計算方法。浄化槽の人槽算定とは、必要な浄化槽の大きさを決定するための計算です。飲食店の場合、以下の四つの算定式があります。一般の飲食店:人槽=0.72 ✖️ 延べ面積(㎡)汚濁負荷の高い飲食店:人槽=2.94 ✖️延べ面積(㎡)汚濁負荷の低い飲食店:人槽=0.55 ✖️ 延べ面積(㎡)喫茶店:人槽= 0.8 ✖️ 延べ面積(㎡)*引用元:国土交通省, 建築物の用途別による屎尿浄化槽の処理 対象人員算定基準より以下にどのような飲食店がどの区分けになるかの具体例を示します。一般の飲食店:お好み焼き店・油物を多く使わないラーメン専門店、和洋食を共に提供するようなレストラン、ファミリーレストラン、郊外レストラン・ドライブイン、バー:キャバレー・スナック:ビアホール、ビアガーデン、手作り和洋菓子店の厨房部分、仕出し屋・弁当屋など汚濁負荷の高い飲食店:中華料理専門店、焼肉店、洋食系料理専門店、料理の種類が未定の店舗汚濁負荷の低い飲食店:そば店、うどん店、貸席、料亭、和食系料理専門店、持ち帰り専用寿司店の厨房部分区分分けについては、扱う商品のメニューにもよって異なります。最も重要なのは油物の料理をどれだけメニューで取り扱うかどうかです。例えば同じ喫茶店でも、コーヒーとパンだけを扱うような喫茶店もあれば、焼きそば定食などのランチメニューを扱う店がありますよね。この場合、コーヒーとパンだけを扱うような喫茶店は汚濁負荷の低い飲食店として算定される場合があります。またうどん屋は汚濁負荷の低い飲食店としてカウントされますが、揚げ物を多くメニューで扱う場合は汚濁負荷の高い飲食店として計算しなければいけない場合などがあります。この記事の監修者ダイエイテクノ株式会社営業部。・村上進:同社にて浄化槽の維持管理を5年を経験した後、2021年の10月より、営業部にて浄化槽の販売、設置工事、修理等を行う。・宮田洸一:同社にて営業一筋12年。営業部にて浄化槽の販売、設置工事をメインに行う。